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Wix AIでホームページを作る|AIサイト作成の流れ・料金・日本語サイトの注意点

WixのAIサイトビルダーとWix Harmonyの違い、登録から公開までの流れ、4プランの料金(税別)と無料プランの制限、独自ドメイン接続、日本語サイトで直すべき点、HTMLを書き出せない注意点を公式情報で整理します。

「誰でもすばやくスムーズにAIでホームページ作成」と掲げたWixの紹介ページ
この記事の目次
  1. 01WixのAI作成は「AIサイトビルダー」と「Wix Harmony」の2ルート
  2. 02登録から公開までの流れ
  3. 03料金プランと無料プランでできること
  4. 04独自ドメインを接続するときの条件とDNSの注意点
  5. 05日本語サイトで気をつけたい4つの点
  6. 06AIが作った下書きを自分で判定するチェックリスト
  7. 07SEO設定でできること
  8. 08HTMLを書き出せないため、乗り換えは「作り直し」になる
  9. 09AIで作った文章・画像の権利と責任(利用規約の要点)
  10. 10店舗・教室の予約やネットショップをWixで受ける場合
  11. 11Wix AIが向いている人・向いていない人
  12. 12Wix AIでホームページを作るときのよくある質問
  13. 13まとめ:Wix AIは「作り直しになる前提」と「有料化の条件」を理解して選ぶ

Wixには、AIとの対話で事業内容を伝えるとページ構成・デザイン・文章の土台を作る機能があり、無料プランのまま作成から公開まで進められます。ただし、独自ドメインでの公開、Wix広告の非表示、決済や予約の受付には有料プランが必要です。また、作ったサイトをHTMLとして書き出し、他のサーバーへ移すことはできません。この記事では、Wixの2つのAI作成ルート(AIサイトビルダーとWix Harmony)の違い、登録から公開までの流れ、料金、日本語サイトで直すべき点を、公式の料金表・ヘルプ・利用規約をもとに整理します。ツール選びから公開までの全体の手順はAIでホームページを作る方法にまとめています。

30秒で分かる結論

Wix AIは「無料で土台を作り、有料プランで独自ドメイン公開」する人向け。書き出せない前提で選ぶ

AIが作るのは完成品ではなく出発点です。文章を自社の言葉に直し、スマホ表示と問い合わせ導線を確かめてから、有料プランと独自ドメインで公開する流れが基本になります。予約・決済まで1つのサービスで済ませたい店舗や教室には有力な候補ですが、後から別のサービスへ移る可能性が高いなら、最初に他の作り方とも比べてください。

向く人予約・フォーム・決済を1つの管理画面で扱いたい小規模事業者
費用独自ドメイン公開は有料プランから。表示月額1,300円〜(税別・契約期間分を一括請求)
注意点HTMLの書き出しは不可。生成文の直訳調や敬語の乱れは人が直す
この記事の前提。料金・機能・規約は、Wixの日本語公式サイト、公式ヘルプ(一部は英語版)、利用規約の記載に基づいて整理しています。編集部がアカウントを作ってサイトを生成した記録ではないため、生成結果の出来ばえを採点する代わりに、生成された下書きを読者が自分で判定するためのチェックリストを載せています。

WixのAI作成は「AIサイトビルダー」と「Wix Harmony」の2ルート

「Wix AI」という単独の製品があるわけではなく、AIでサイトを作る入口が2つあります。日本語の公式サイトで案内されている「AIサイトビルダー」と、2026年1月に公開された「Wix Harmony」です。公式ページは両者の関係(同じ機能の別名か、別の製品か)を明示していないため、ここでは公式ヘルプと公式ブログに書かれた仕様の違いで整理します。

AIサイトビルダー:チャットで伝えて土台を作り、Wixエディタで仕上げる

AIサイトビルダーでは、業種、サイトの目的、好みのデザインをAIとのチャットで伝えます。AIはその内容から構成と外観をまとめた「クリエイティブブリーフ」を作り、デザインと文章を生成します。予約、決済、お問い合わせフォームなどの機能も、業種に応じて組み込まれます。

生成後は、テーマ(フォントと色)、レイアウト、テキスト、画像を調整でき、一から作り直すこともできます。地図・フォーム・会社概要などのセクション追加、テキスト生成、画像生成、メタタグ生成のAI機能もエディタ内にあり、細かい調整は従来のWixエディタで行います。

Wix Harmony:プロンプトとドラッグ&ドロップを1つの画面で使う

Wix Harmonyは、プロンプト入力とドラッグ&ドロップ編集を1つの画面にまとめたエディタです。AIエージェント「Aria」に、セクションや文章の追加、画像の挿入などをまとめて依頼できます。公式ブログによれば、サイトの内容もAriaとの会話も日本語に対応し、Ariaを含むAI機能は追加料金やクレジットなしで使えます。

一方、公式ヘルプ(英語版)には、Harmonyでまだ提供されていない機能が挙げられています。CMS(データベースから一覧ページなどを作る機能)、多言語化のWix Multilingualなどです。また、Harmonyで作ったサイトを従来のWixエディタやWix Studioへ移すことも、その逆もできません。移る場合は新しく作り直し、有料プランとドメインを新しいサイトへ付け替えます。

AIサイトビルダーとWix Harmonyの違い(2026年10月17日に公式ヘルプ・公式ブログで確認)
項目AIサイトビルダーWix Harmony
作り方チャットで業種・目的・好みを伝え、AIが構成・デザイン・文章を生成プロンプトで生成し、Ariaへの依頼とドラッグ&ドロップで編集
生成後の編集テーマ・レイアウト・文章・画像を調整し、細部はWixエディタで仕上げる同じ画面でAriaに依頼するか、手動で編集
日本語日本語の公式ページで案内サイト内容とAriaとの会話が日本語に対応(公式ブログ)
現時点で使えない機能Harmonyのような未提供機能の一覧は公式ページにないCMS、Wix Multilingual、Wix Hotels、Wix Music、Wix Referral Programs、アコーディオン・タブなど
他のエディタとの移行Harmonyとの相互移行は不可Wixエディタ・Wix Studioとの相互移行は不可(新規作成が必要)
スマホ表示の調整自動でスマホに対応(公式FAQ)自動でレスポンシブ表示。Ariaはデスクトップ表示の編集時のみ使え、モバイル表示の調整は手動

編集部の判断としては、英語ページを併設したい場合や、お知らせ・実績などをデータベースで管理したい場合は、現時点ではHarmonyを避け、AIサイトビルダーとWixエディタの組み合わせを選ぶ方が安全です。Harmonyから従来のエディタへは移せないため、最初の選択がそのまま後の制約になります。

なお、Wixには一部のAI機能で消費する「AIクレジット」があります。公式ヘルプでは、スマートチャットなどが消費し、Ariaとのチャットは消費しないと説明しています(無料プランは1日最大30・月最大120)。AIサイトビルダーやAIテキスト・AI画像の生成が消費するかは書かれていません。

登録から公開までの流れ

AIサイトビルダーの紹介ページとHarmonyの公式ブログに書かれた手順を、公開前の確認作業も含めて並べると次のとおりです。画面名や順序はルートや時期によって変わるため、操作の詳細は公式ヘルプで確認してください。

  1. 載せる情報を先に手元へ集める

    店名、所在地、営業時間、料金、サービス内容、写真、問い合わせ先を文書にまとめます。AIは事業固有の事実を知らないため、ここを用意しておくと生成後の差し替えが短く済みます。

  2. アカウントを作り、AIで作成するルートを選ぶ

    多言語化やCMSを使う予定があるかを確認し、AIサイトビルダーかHarmonyかを決めます。作成と公開までは無料プランで進められます。

  3. チャットで業種・目的・好みを伝える

    「誰に」「何を」「どの行動をしてほしいか」(予約、電話、問い合わせなど)を具体的に伝えると、AIが構成・デザイン・文章の案を作ります。

  4. 土台を確認し、必要なら作り直す

    ページ構成、ボタンの行き先、組み込まれた機能が目的に合っているかを見ます。方向性が違う場合は、細部を直す前に再生成します。

  5. 文章と画像を自分の情報に置き換える

    仮の文章、仮の料金、イメージ画像を、手元の情報と権利を確認した写真に差し替え、後述のチェックリストで言い回しを確認します。

  6. スマホ表示とフォームを確認する

    スマホ対応は自動ですが、文字の大きさやボタンの押しやすさは人が確かめます(Harmonyのモバイル調整は手動)。フォームはテスト送信し、通知が届くかまで確認します。

  7. タイトルと説明文を見直して公開する

    AIが自動生成したタイトルと説明文も確認してから公開します。無料プランのURLは「ユーザー名.wixsite.com/サイト名」形式です。

  8. 有料プランに切り替えて独自ドメインを接続する

    名刺やチラシに載せるURLを固定するなら、有料プランで独自ドメインを接続します。既存のメールを止めないよう、DNSの手順を確認してから進めます。

公式ページは制作時間を大幅に短縮できるとしていますが、具体的な所要時間は示していません。差し替えと確認にかかる時間は、手元の情報がどれだけ揃っているかで変わります。

料金プランと無料プランでできること

日本語の料金ページでは、有料プランは「パーソナル」「スモールビジネス」「ビジネス」「ビジネスプライム」の4種類です。

Wixの有料プラン(2026年10月17日に公式サイトで再確認・表示価格は税別)
プラン表示月額(税別)サイト管理者データ容量決済・予約の記載
パーソナル1,300円最大2名2GB記載なし
スモールビジネス2,300円最大5名50GB決済機能、ネットショップ&サービス予約(標準的)
ビジネス2,700円最大10名100GB決済機能、ネットショップ&サービス予約(高機能)
ビジネスプライム13,500円最大100名無制限決済機能、ネットショップ&サービス予約(企業レベル)
  • 税:料金ページに、表示料金には請求先住所を基に適用される税金が含まれないと書かれており、表示は税別です。
  • 支払い:表示は月額ですが、購入時に選んだ利用期間分の料金を一括で請求すると記載されています。支払いサイクルは月額・年額・2年・3年から選べ、プランは自動更新です(公式ヘルプ)。
  • 契約期間と月額:料金ページの表示額が何か月契約のときの月額換算かは明記されていません。同じページのFAQは、利用期間を1年以上にすると料金がさらにお得になると説明しています。月払いなど短い期間を選んだときの金額は、購入画面で確認してください。
  • 返金:全プランに14日間の全額返金保証があります(初回のアップグレードのみ)。
  • 共通特典:独自ドメイン1年間無料、Wixロゴの非表示、カスタマーケア。ただし、ドメイン無料には条件があります(次の章)。

無料プランの制限

Wixの公式ブログ(2025年8月公開)によると、無料プランでもページ数の制限なくサイトを作って公開でき、お問い合わせフォームも作れます。主な制限は次のとおりです。

  • URLは「ユーザー名.wixsite.com/サイト名」形式で、独自ドメインは接続できない
  • Wixのバナー広告が表示され、非表示にできない
  • ストレージは500MB、月間の帯域は1GB
  • ネットショップは開設できない
  • Googleアナリティクスは使えず、Google Search Consoleの利用にも有料プランと接続済みの独自ドメインが必要(公式ヘルプ)

無料プランは、AIの土台がどこまで使えるか、管理画面が自分に合うかを確かめる期間と考えるのが現実的です。事業用として公開し、検索からの流入を計測するなら、有料プランと独自ドメインが前提になります。

プランの選び方の目安(編集部の判断)

問い合わせフォームと会社・店舗の案内が中心ならパーソナル、サイト上で予約や決済を受けたいなら、料金ページに決済・予約の記載があるスモールビジネス以上が目安です。ただし、予約機能の紹介ページには「ビジネスプレミアムプラン」という旧名称が残っているため、予約を受けたい場合は申し込む前に対象プランをサポートに確認してください。なお、料金ページは「24時間受付カスタマーケア」と表記していますが、日本語ヘルプのコールバックとチャットは月〜金の午前9時〜翌午前1時(日本時間)と案内されています。

独自ドメインを接続するときの条件とDNSの注意点

独自ドメインは「example.jp」のような自分専用のドメイン名で、名刺・看板・Googleビジネスプロフィールに載せるURLを長く固定できます。仕組みはドメインとは何か(URLやDNSとの違い)で、ドメインとサイトの接続先を結びつけるDNSはDNSの仕組みと設定変更の確認方法で解説しています。

Wixで独自ドメインを使うには有料プランが必要です。Wixでドメインを取得する方法と、他のドメイン登録サービスで取得したドメインをDNS設定で接続する方法があります。Wixで取得したドメインは他社へ移管でき、外部で管理したままWixにつなぐこともできます。

「独自ドメイン1年間無料」の条件

料金ページは全プラン共通の特典として独自ドメイン1年間無料を挙げていますが、公式ヘルプでは、月額プランにはドメインのクーポンが含まれないと説明しています。また、無料クーポンの対象として料金ページに挙がっているのは「.com」「.net」「.org」「.info」「.biz」「.rocks」「.pictures」「.co.uk」「.club」「.space」「.xyz」で、日本の事業者がよく使う「.jp」や「.co.jp」は含まれていません(2026年10月16日確認)。2年目以降はドメインの更新料がかかるため、無料期間の後の費用も見込んでおきます。

接続前に確認すること

  • ドメインの名義と管理アカウントが、担当者個人ではなく事業として引き継げる状態か
  • そのドメインで既にメールを使っていないか(DNSの設定を誤るとメールが届かなくなる)
  • 反映に時間がかかることがあるため、チラシ配布や開業日の直前に切り替えない
  • 接続後、httpsで表示されるか、wwwあり・なしのどちらでも開けるか

将来ほかのサービスへ移る可能性があるなら、ドメインは自分名義で外部の登録サービスに置き、Wixへは接続だけする方法もあります。ドメインを自分で管理していれば、移転先でも同じURLを使い続けられます。

日本語サイトで気をつけたい4つの点

生成された文章は「日本語として自然か」を人が直す

WixのAIは日本語の文章を生成できますが、生成AIの日本語には、直訳のような硬い言い回し、「〜いたします」と「〜します」の混在、意味の薄いカタカナ語、根拠のない「業界トップクラス」のような表現が混じることがあります。Wixの公式ヘルプも、AIの出力は不正確な場合があるため確認するよう求めています。料金・営業時間・資格・実績などの事実は、すべて手元の情報と照合してください。

日本語の書体と行間はテーマ設定で確認する

テーマで選ばれたフォントが日本語の文字を含まない書体の場合、日本語の部分はブラウザが用意した別の書体で表示され、見出しと本文の印象がそろわないことがあります。見出し・本文それぞれに日本語に対応した書体が設定されているか、スマホで本文の文字サイズと行間が詰まりすぎていないかを確認します。

海外企業のサービスとして契約条件を読む

Wixの利用規約は、Wix.com Ltd.とその関連会社・子会社との契約です。強行法規に別段の定めがある場合を除き、イスラエル法を準拠法とし、テルアビブの裁判所を専属的な合意管轄としています。日本語版は便宜上の翻訳で、英語版と矛盾する場合は英語版が優先するとも定めています(2026年10月17日確認)。料金が税別表示で、請求先住所に応じて税が加わる点も含め、海外のサービスを契約するときの確認点(日本語で解決できる範囲、初回の一括請求額など)は海外レンタルサーバーの比較記事で整理した内容と共通します。

英語ページやスマホからの更新が必要かを先に決める

英語ページなどの多言語化はWix Multilingualで対応しますが、Harmonyでは現時点で提供されていません。スマホのWixアプリでは予約・注文・チャットなどを管理できますが、アプリでページのレイアウトまで編集できるかは公式ページで確認できませんでした。HarmonyのAriaもデスクトップ表示の編集時のみ使えるため、作成はパソコンで行う前提で考えるのが無難です。

AIが作った下書きを自分で判定するチェックリスト

AIサイトビルダーの公式FAQは、AIが作るデザインを「出発点」と位置づけています。公開してよい状態かどうかは、次の9つの観点で判断してください。1つでも満たしていない項目があれば、公開前に直す対象です。

公開前に確認する9つの観点(Wixの場合)
観点確認することWixで関係する機能・条件
日本語の自然さ声に出して読み、意味の通らない文や同じ言い回しの繰り返しがないAIテキスト生成の結果は必ず人が修正する
敬語・直訳調文体(です・ます)と尊敬語・謙譲語が統一され、直訳調の表現がない生成文と自分で書いた部分の文体を合わせる
フォントと行間見出しと本文が日本語対応の書体で、スマホで行間が詰まっていないテーマ(フォント・色)の設定
画像の権利AI生成画像や素材画像の利用条件を確認し、実在の人物・他社の商標に似ていない利用規約第5.2条で、出力の確認責任は利用者にある
独自ドメイン接続名刺に載せるURLで公開でき、httpsで表示される有料プランが必要。無料ドメインは条件付き
スマホ表示横スクロールが出ず、ボタンが指で押しやすい大きさ自動で対応。Harmonyのモバイル調整は手動
問い合わせ導線どのページからも問い合わせ・予約・電話へすぐ進め、テスト送信が届くフォーム、Wix ブッキング(予約受付は有料プラン)
SEO設定ページごとにタイトルと説明文が固有で、内容と一致しているAIメタタグ生成、SEO設定。Search Consoleは有料プランと独自ドメインが必要
将来の移行可否移転するなら作り直しになると理解し、原稿と画像の元データを保存したHTMLの書き出しは不可。Harmonyと従来エディタは相互移行不可

「それらしく見えるのに問い合わせが来ない」状態になる典型的なパターンと直し方は、AIホームページ作成の失敗例と対処法で詳しく解説しています。

SEO設定でできること

Wixの「高度SEO機能一覧」ページでは、次の機能が案内されています。プランごとの提供範囲は同じページに書かれていないため、必要な機能は契約前に確認してください。

  • ページタイトルとディスクリプションの自動生成と編集
  • XMLサイトマップの自動作成
  • 構造化データの自動付与と、JSON-LDによる独自マークアップの追加
  • robots.txtの自動生成と編集
  • 301リダイレクトの管理(CSVで最大500件)
  • canonicalタグの自動設定とカスタマイズ、OGタグの自動生成と編集
  • Google Search Console・Googleアナリティクスとの連携

Harmonyでは、エディタ上でページのURLを変更したり、検索エンジンにインデックスさせるかどうかを切り替えたりでき、構造化データ・robotsメタタグ・301リダイレクトはダッシュボードのSEO設定で扱うと、公式ヘルプ(英語版)は説明しています。AIが自動生成したタイトルと説明文は、店名・地域名・サービス名が正しく入っているかを必ず確認してください。どの機能も、設定すれば検索順位が上がると保証するものではありません。

HTMLを書き出せないため、乗り換えは「作り直し」になる

Wixの公式ヘルプ(英語版)は、サイトを他のホスティングへ移したりエクスポートしたりする手段はなく、サイトが正しく動くにはWixのサーバーで運営される必要があると説明しています。ドメインは移管できますが、ページのデザインや構成をそのまま持ち出す方法は案内されておらず、他のサービスやWordPressへ移る場合は作り直しになります。

これはWixに限った話ではなく、STUDIOやペライチも、サイトのHTMLを他の環境で使える形で提供していないと公式ヘルプで説明しています。ノーコードのサイト作成サービスを選ぶときは、次の対策を最初から取っておくと、移る場合の負担を抑えられます。

  • 原稿(文章)と画像の元データを、Wixとは別の場所に保存しておく
  • ドメインを自分名義で管理し、URLを変えずに移れるようにしておく
  • ページの一覧とURLを記録し、移転先で旧URLからの転送(301リダイレクト)を設定できるようにする
  • ブログやお知らせを長く続ける予定なら、最初からWordPressなど移行しやすい仕組みも比較する

他の作成サービスやWordPressとの違いは、AIホームページ作成ツール比較で、日本語の自然さ・無料枠・独自ドメイン・広告非表示の観点から整理しています。

AIで作った文章・画像の権利と責任(利用規約の要点)

Wixの利用規約(最終更新日2025年10月30日)は、第5条でAIサービスについて定めています。要点は次のとおりです。

  • 第5.2条:AIの出力が正確・合法であることや、他者の権利を侵害しないことは保証されず、利用者が使用・公開の前に内容を確認する責任を負う
  • 第5.4条:出力を使用・公開した場合はユーザーコンテンツとして扱われ、Wixが所有する既存の知的財産が含まれていない限り、Wixは出力の所有権を主張しない
  • 第5.5条:利用者は入力と出力について、AIツールの学習やサービス改善などに使う非独占的なライセンスをWixに与え、Wixはサービス提供に必要な範囲で第三者の事業者や下請業者と共有できる
  • 第5.7条:使用したAIクレジットは返金・復元されない

注意したいのは、「Wixが所有権を主張しない」ことと、「生成物に著作権が発生し、自由に使える」ことは別だという点です。日本では、AI生成物が著作物と認められるかは人の創作的な関与の程度で判断されるとされ、既存の作品に似ていれば権利侵害になる可能性もあります。Wixのヘルプも、出力が既存の著作物や商標に似る可能性を指摘しています。第5.5条を踏まえ、顧客の個人情報や社外秘の情報はAIへの指示に入力しないでください。

商用利用の考え方、画像の権利(肖像・商標・素材サイトの規約)、文化庁の考え方はAIで作ったホームページの著作権・商用利用・画像の権利で詳しく解説しています。この章は一般的な注意点の整理であり、個別の判断は弁護士などの専門家に相談してください。

店舗・教室の予約やネットショップをWixで受ける場合

Wixの予約機能「Wix ブッキング」は、サイトへの追加までは無料ですが、実際に予約やオンライン決済を受け付けるにはサイトのアップグレード(有料プラン)が必要です(公式ヘルプ)。予約機能の紹介ページでは、Googleカレンダーとの同期、SMS・メールのリマインダー、クレジットカード・PayPal・現地払いへの対応が案内されています。AIサイトビルダーも、業種に応じて予約やネットショップの機能を自動で組み込むとしています。

店舗サイトでは、予約のほかに地図、営業時間、電話ボタン、Googleビジネスプロフィールとの情報の一致も欠かせません。地図のセクションはAIで追加できます。なお、Googleが公開している「Googleで予約」のパートナー一覧(2026年10月16日確認)にWixは見当たりません。Googleマップ上の予約ボタンとつなぎたい場合は、対応する予約サービスを使うか、Googleビジネスプロフィールに予約ページのURLをリンクとして設定する方法を確認します。飲食店・美容室に必要な要素と設定の手順は、飲食店・美容室のホームページをAIで作る方法にまとめています。

Wix AIが向いている人・向いていない人

ここまでの公式情報をもとにした、編集部の判断です。

向いている

予約・決済・フォームを1つのサービスでまとめたい

店舗・教室・サロンなどで、予約受付から入金までをWixの管理画面で扱いたい人。スモールビジネス以上のプランが目安です。

向いている

無料で土台を見てから契約を決めたい

無料プランのままAIで作成・公開まで進められるため、構成や管理画面が合うかを確かめてから有料化できます。

向いている

サーバーの契約や管理をしたくない

ホスティングはWixが提供するため、サーバーを別に契約したり、ソフトウェアの更新作業をしたりする必要がありません。

向いていない

将来の移転を前提にしている

HTMLを書き出せないため、移る場合は作り直しになります。ブログを長く育てたいなら、WordPressも比較してください。

向いていない

国内企業との契約を重視したい

規約の準拠法はイスラエル法で、英語版が優先します。国内企業が運営・販売するサービスを重視するなら、STUDIO・Jimdo・ペライチも候補です。

向いていない

デザインを細部まで自分で作り込みたい

AIの土台を活かすより、余白や書体まで自分で設計したい人は、デザインの自由度を売りにするツールの方が合う場合があります。

デザインの自由度と国内企業のサポートを重視するならSTUDIO AIの使い方と向き不向き、低価格で少ないページ数から始めたい個人事業主はJimdo AIビルダーとペライチの比較も確認してください。

Wix AIでホームページを作るときのよくある質問

Wix AIは無料でどこまで使えますか?

AIでのサイト作成と、「ユーザー名.wixsite.com/サイト名」形式のURLでの公開までは無料です。独自ドメインの接続、Wix広告の非表示、決済、予約の受付、ネットショップには有料プランが必要です。

AIサイトビルダーとWix Harmonyはどちらを選べばよいですか?

多言語化やCMSを使う予定があるなら、現時点ではHarmonyに未提供のため、AIサイトビルダーとWixエディタの組み合わせが無難です。両者の間でサイトは移せないため、始める前に決めてください。

料金ページの月額で毎月支払えますか?

月額プランは選べますが、料金ページの表示額が何か月契約の月額換算かは明記されておらず、選んだ利用期間分を一括で請求すると書かれています。料金ページのFAQは利用期間が1年以上だと料金がさらにお得になるとしており、月額プランには無料ドメインのクーポンも含まれません。月払いの金額は購入画面で確認してください。表示価格は税別です。

.jpや.co.jpのドメインは使えますか?

他のドメイン登録サービスで取得したドメインは、有料プランでDNSを設定して接続できます。ただし無料ドメインクーポンの対象に .jp と .co.jp は含まれていないため、取得費用と更新費用を別に見込んでください。

AIが作った文章や画像は商用サイトで使えますか?

Wixは既存のWixの知的財産を含まない限り出力の所有権を主張しません(利用規約第5.4条)。ただし、正確さや他者の権利を侵害しないことは保証されず、確認の責任は利用者にあります(第5.2条)。

後からWordPressへ移せますか?

HTMLを書き出す機能はないため、デザインやページ構成はWordPress側で作り直します。ドメインは移せるので、同じURLを使い続け、旧URLから新URLへの301リダイレクトを設定するのが基本です。

まとめ:Wix AIは「作り直しになる前提」と「有料化の条件」を理解して選ぶ

WixのAIは、チャットで伝えるだけでページ構成・デザイン・文章の土台を作り、予約や決済の機能まで組み込める点が強みです。無料プランで作成から公開まで進められるので、AIの土台と管理画面が自分に合うかを確かめてから契約を決められます。

一方で、事業用なら有料プランと独自ドメインが前提で、表示価格は税別、選んだ期間分を一括で支払います。HTMLを書き出せないため乗り換えは作り直しになり、HarmonyではCMSや多言語化がまだ使えません。生成された文章は、日本語の自然さ、敬語、事実の正確さを人が直してから公開しましょう。

他のツールとの比較はAIホームページ作成ツール比較、作り方の全体像はAIでホームページを作る方法で確認できます。

参照した公式資料 / Wix:AIサイトビルダー / Wix 公式ブログ:Wix Harmonyとは / Wix Help Center:Introducing the Wix Harmony Editor / Wix Help Center:Wix Harmony Editor: Working with Aria / Wix Help Center:Wix Harmony Editor: Optimizing Your Site with SEO / Wix:プランと料金 / Wix ヘルプセンター:Wix からのサイトプランの請求について / Wix ヘルプセンター:月額プランを購入する / Wix ヘルプセンター:AI クレジットについて / Wix 公式ブログ:Wixは無料で使える? / Wix ヘルプセンター:無料サイトで、Googleアナリティクスは使用できますか? / Wix:高度SEO機能一覧 / Wix Help Center:Exporting or Embedding Your Wix Site Elsewhere / Wix:利用規約 / Wix Help Center:Understanding the Potential Risks of Using Generative AI Tools / Wix:予約システム / Wix ヘルプセンター:Wix ブッキングについて / Wix ヘルプセンター:Wix カスタマーケアへのお問い合わせ / Google:「Googleで予約」パートナー一覧 /

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