SSDで自動バックアップもあるのに価格勝負で攻めたサーバー。
バリューサーバーは、まるっとプランを筆頭に低価格でサーバーを提供しています。できるだけ費用を抑えたい人の選択肢です。安いだけに正直デメリットがあるものの、理解していれば問題なく使えます。
この記事ではバリューサーバーの評判と3つの特徴からWordPressの始め方まで解説しました。
個人向けサーバーを比較したい
法人向けサーバーを探しているなら、「中小企業・法人向けのおすすめレンタルサーバー比較11選と選び方」をお読みください。
バリューサーバーの評判:価格勝負なサーバー
「バリューサーバー 」は、GMOデジロック株式会社の運営する格安レンタルサーバー。
個人でも使いやすい手頃な料金ながら、無料共有SSLや15世代バックアップが無料で使えるなど優れた機能を提供しています。
月額料金(12ヶ月契約時) | 220円* |
初期事務手数料 | 1,100円* |
ドメイン | .com: 取得990円、更新1,900円 |
サポート | 営業時間: 平日10:00-17:00 電話コールバック(ビジネスプラン)、メール、チャット |
WordPressプリインストール | なし |
稼働率 | 非公開 |
サーバー容量 | 25GB* |
セキュリティ対策 | POP/POS、SMTP/SMTPS、IMAP/IMAPS、スパム対策フィルター、ウイルス対策フィルター、カスタムフィルター、 |
SSL | 無料共有SSL、独自SSL |
バックアップ/復元 | 15世代バックアップ無料、復元無料 |
バリューサーバーの5つの特徴
まるっとプランは年額3,060円の超格安料金でWordPressを作れる
バリューサーバー のまるっとプランは、年額3,060円でWordPressのホームページを持てます。超格安料金です。
以下の条件で国内大手サーバーと比較しましょう。
- 初期事務手数料
- サーバーを12ヶ月契約
- ドメイン代1年分の費用
- WordPressを使える最安値プラン
サーバー会社 | 1年間の費用 |
---|---|
バリュサーバー | 3,060円 |
ConoHa WING | 11,292円 |
エックスサーバー | 10,560円 |
ロリポップ! | 5,016円 |
さくらのレンタルサーバ | 9,390円 |
もちろん上記のサーバーに比べると機能やスペックは見劣りします。しかし、「とにかく安くホームページを作りたい」人の強力な選択肢になるはずです。
全プランSSD導入
バリューサーバー は安くても全プランにSSDを導入しています。超格安サーバーの場合、安価なハードディスクを使っているためにホームページの表示が遅い、なんてことはよくある話です。
ホームページの表示はSEOにも影響するゆえ軽視できないサーバー選びの重要なポイントですが、SSD導入なら安心です。
全プラン15世代自動バックアップ
バリューサーバー は安いのに15世代自動バックアップを全プランで導入しています。
バックアップ機能がない場合、ホームページへの攻撃や誤操作でデータが消えてしまっても復元できません。バリューサーバーなら毎日サーバーが自動でバックアップしてくれるので安心です。
この15世代バックアップ。ロリポップのような大手サーバーでも格安プランではサービス提供していません。バリューサーバーと同じGMOデジロック株式会社運営のコアサーバーも、格安プランではバックアップ機能が付いていません。
そう考えると、低価格ながら15世代バックアップの充実ぶりはかなりサービス精神がありますね。
正直に伝えるバリューサーバーのデメリットと回避方法
メリットがあるとはいえ、バリューサーバーにはデメリットもあります。しっかり確認したうえで使いましょう。
WAF等の高度セキュリティ対策はない
バリューサーバー には、WAF等の高度なセキュリティ対策は用意されていません。独自SSLが使えるなど、一定のセキュリティ対策はされていますが、最新の攻撃手法に対し強くないのはやや心配が残ります。
もし、WAFを使いたいなら、セキュリティ系のWordPressプラグインを使いましょう。
★ セキュリティ強化できるWordPressプラグイン5選と選び方
稼働率非公開
バリューサーバー は残念ながら稼働率が公開されていません。そのため、サーバーの安定性を数値で知ることは不可能です。どれだけ安定しているか分からないため、信頼性を重視したい企業ホームページなどは、躊躇するかもしれません。
★ 初心者必見!レンタルサーバーの稼働率とSLAを理解しよう
サーバーがトラブルで不安定な場合、ホームページが表示されなかったり表示が極端に遅くなったりします。503エラーが起きる場合もあります。ホームページを見る人にとってストレスです。
★ 503エラーとは?Webの渋滞とそれを避ける対策と緊急対応
稼働率を知れないため、不安定かもしれないリスクを理解したうえでバリューサーバーを使いましょう。
まるっとプランとエコプランはWordPressを1個しか作れない
バリューサーバー のまるっとプランとエコプランはWordPressを1個しか作れません。
- ホームページ以外にイベントサイトを作りたい
- 2つ目のブログを作りたい
といった理由で2つ目のWordPressを必要とする場合、別途サーバーを準備しなければなりません。
バリューサーバーに似ているサーバー2社と比べる
低価格という点でバリューサーバーに似た、競合サーバー2社と比べましょう。似ていても違いがあるので、じっくり比較してください。
コアサーバー
コアサーバー は、同じ運営会社のサーバーです。低価格ながらハイスペックです。細分化された7つのプランから最適な物を見つけられます。価格重視なV1プランとパフォーマンス重視のV2プランがあります。
コアサーバーは全体的に機能とスペックでバリューサーバーに勝るため、価格の優先度が高くないならコアサーバーがおすすめです。
比較項目 | バリューサーバー | コアサーバー |
---|---|---|
初期事務手数料 | 無料 | 無料 |
サーバー代 12ヶ月契約 | 月額193円 | 月額264円 |
ドメイン代 | .com 750円 ※バリュードメインで取得 | .com 750円 ※バリュードメインで取得 |
転送量 | 150GB/月 | 無制限 |
容量 | SSD25GB | SSD200GB |
年間費用 | 3,060円 | 3,918円 |
スターサーバー
スターサーバー も安いです。それでいてSSDを導入するなど、高速化へのこだわりを持つ点はバリューサーバーに似ています。バリューサーバーよりやや割高ですが、転送量が豊富なため、ホームページのアクセスが増えても対応できるのが強みです。
スターサーバーには自動バックアップ機能がありません。ここはバリューサーバーが勝っています。
比較項目 | バリューサーバー | スターサーバー |
---|---|---|
初期事務手数料 | 無料 | 無料 |
サーバー代 12ヶ月契約 | 月額193円 | 月額275円 |
ドメイン代 | .com 750円 ※バリュードメインで取得 | .com 980円 ※スタードメインで取得 |
転送量 | 150GB/月 | 1.5TB/月 |
容量 | SSD25GB | SSD160GB |
年間費用 | 3,060円 | 4,280円 |
今すぐバリューサーバーでWordPressのホームページを始める6ステップ
- STEP.1公式サイト バリューサーバー にアクセス
トップページの「無料お試し利用」をクリックします。
- STEP.2サーバー申し込みとドメイン取得
プランを選びます。サーバーアカウント名(初期ドメイン)は、何でも構いません。初期ドメインは、ホームページのドメインとして使いません。使えますが、おすすめしません。
この時点で、WordPress同時インストールは選択できませんが、ドメイン選択後にチェックできるようになります。必ず使いましょう。WordPressのホームページを格段に簡単に始められるようになります。
このサーバーで利用するドメインも申し込むで、「ドメインを無料で取得する」を選びます。その後、好きな文字列を入力してください。.comや.netなどのトップレベルドメインのうち取得できるものを好きな中からクリックします。
「.com」「.co.jp」などのルートドメインを選べます。ルートドメインによって、取得費用と更新費用が変わります。どれを選ぶか迷ったら、法人ならできるだけ「.co.jp」をおすすめします。個人なら「.com」「.net」がおすすめです。多くの人が見慣れたドメインなので、不審に思われにくくアクセスしてもらいやすくなります。
ドメインを選択できたら、「WordPress同時インストール」にチェックを入れましょう。
「次へ進む」をクリックします。
- STEP.3ユーザ情報入力
ユーザー情報入力画面が表示されます。「ユーザー登録」をクリックし、利用形態や名前等の情報を入力してください。入力内容を確認し、「登録して進む」をクリックします。
求められるSMS認証を済ませ、「申し込み確定」をクリックしてください。
アンケートに答えるかスキップし、「コントロールパネルへ」をクリックします。
- STEP.4WordPressのインストール
コントロールパネルの管理情報に、先ほど申し込んだ「バリューサーバー(1)」と表示されています。クリックし、「新コントロールパネル」に進みましょう。
その後、「ツール」から「アプリインストール」を選び「WordPressブログ」をクリックします。
「+このアプリケーションをインストール」をクリックし、ドメインを選びます。プルダウンメニュー内に先ほど申し込んだドメインがあるので、それを選択します。
バージョン設定はそのままで問題ありません。
WordPressの設定は以下のようにしましょう。
- 管理者ユーザー名: 何でも良い。
- 管理者パスワード: できるだけ複雑に。後から簡単に変更できる
- 管理者の電子メール: 普段使いのメール。法人はホームページ管理者の法人用メールがおすすめ
- ウェブサイトのタイトル: 何でも良い。後から簡単に変更できる
- ウェブサイトのタグライン: サブタイトルのここと。何でも良い。後から簡単に変更できる
管理者ユーザー名と管理者パスワードは、WordPressのログイン時に使います。必ずメモしましょう。
「高度な」設定はそのままで問題ありません。
入力できたら「+インストール」してください。インストールできたら、表示される画面のうち、末尾が「wp-admin/」のURLをクリックします。こちらがWordPressの管理画面URLです。
- STEP.5WordPress初期設定
表示されるWordPressログイン画面に、先ほどインストール時に設定したユーザー名/パスワードを入力し「ログイン」します。
※「このサイトにアクセスできません」と警告表示がされる場合は、DNS設定が反映されていません。これは待つしか内ため、数時間おきにログインを試しましょう。
WordPressにログインしたら、パーマリンク設定をしましょう。WordPress管理画面の「設定」から「パーマリンク設定」に進みます。「投稿名」を選びましょう。選択したら「変更を保存」してください。
「投稿名」にすると、記事を投稿する際のURLに好きな文字列を入力できるようになります。記事内容をイメージできる短い文字列にすると、ホームページを見る読者が見やすいのでおすすめです。長すぎると「あぶないサイトなのでは?」と不安になる人もいます。
- STEP.6プラグイン導入
再びWordPress管理画面に戻り「プラグイン」から「新規追加」に進み、必要なプラグインを導入します。
導入したいプラグインを検索で見つけたら、「今すぐインストール」し「有効化」してください。その後は、それぞれのプラグインの説明に沿って進めましょう。
セキュリティ、バックアップのプラグインは必ず導入してください。
プラグインも導入できたら、これでWordPressホームページの準備万端です!
まとめ
「バリューサーバー 」は、GMOデジロック株式会社の運営する格安レンタルサーバー。
個人でも使いやすい手頃な料金ながら、無料共有SSLや15世代バックアップが無料で使えるなど優れた機能を提供しています。
バリューサーバー は低価格なサーバーです。稼働率非公開やセキュリティ機能の弱さなどがあるものの、15世代自動バックアップ機能があるため、最終的には何とかなります。価格重視の人は、ぜひお使いください。