果たしてどうやって、この価格でWordPressを使えるサーバーを提供しているのだろう。
国内で一定の知名度あるサーバーでは、トップクラスに安いスターサーバー。無料で使えるフリープランも用意されています。「できるだけ費用を抑えてホームページを運営したい」と考える人の有力な選択肢です。
安い反面デメリットが複数あるので、価格とリスクをテーブルに乗せてじっくり考えましょう。この記事で、スターサーバーの特徴とWordPressの始め方を解説します。
個人向けサーバーを比較したい
法人向けサーバーを探しているなら、「中小企業・法人向けのおすすめレンタルサーバー比較11選と選び方」をお読みください。
スターサーバーの評判:低価格なサーバー
「スターサーバー 」は、ネットオウル株式会社の格安レンタルサーバー。
個人でも使いやすい手頃な料金が魅力的。そのうえ、定期的にキャンペーンがあります。キャンペーン開催中が契約の狙い目です。
表示速度(TTFB) | 200ms |
月額料金(12ヶ月契約時) | 275円* |
初期事務手数料 | 無料 キャンペーン |
ドメイン | .com: 取得980円、更新1,780円 |
サポート | 営業時間: 記載なし メール |
WordPressプリインストール | なし |
稼働率 | 非公開 |
サーバー容量 | 160GB* |
セキュリティ対策 | スパムフィルタ、アンチウイルス、アクセス拒否設定 |
SSL | 無料独自SSL、オプション独自SSL |
バックアップ/復元 | なし |
スターサーバーの3つの特徴
表示速度が速い高速サーバー
スターサーバー は、本サイトで独自に検証した結果、表示速度の速い高速サーバーの基準を満たしました。
Googleは、サーバーの応答速度200msを推奨しています。スターサーバーは、200msちょうどでした。ですから、サーバー高速で使いやすいと言えます。
サーバーの応答時間は 200 ミリ秒以下に抑える必要があります。
https://developers.google.com/speed/docs/insights/Server?hl=ja
サーバーが速ければ、サイト訪問者は快適にサイト内を見られるため、商品購買につながりやすかったり会社情報をしっかり宣伝したりできるようになります。
WordPressを格安で始められる
スターサーバー はWordPressを格安で始められます。以下の条件で他社サーバーと比較しましょう。
- 初期事務手数料
- サーバーを12ヶ月契約
- ドメイン第1年分の費用
- WordPressを使える最安値プラン
サーバー会社 | 1年間の合計費用 |
---|---|
スターサーバー | 4,280円 |
ConoHa WING | 11,292円 |
エックスサーバー | 10,560円 |
ロリポップ! | 5,016円 |
さくらのレンタルサーバ | 9,390円 |
国内の大手サーバー会社と比べると、スターサーバーの低価格が際立ちます。これだけ安いため、価格だけで選ぶメリットがあると言えます。
スターサーバーフリーなら無料で使える
スターサーバーフリーなら無料で使えます。初期事務手数料も月額料金もかかりません。
ただし、機能やスペックは大幅に制限されています。
- 広告表示: あり
- 転送量: 不記載
- 容量: 2GB
- プラン変更: できない
- 独自ドメイン: 1個
- データーベース: 1個
- 無料SSL: なし
- メール機能: なし
WordPressのホームページは1個しか作れませんし、容量が少ないので画像を多用したサイトを作ることは難しいです。
十分な転送量が確保される
スターサーバー は安くても転送量が豊富です。
そのため、ホームページのアクセス数が増えても転送量不足で表示できなくなることはまずありません。
ライトプランでさえ、1.5TB/月の転送量があります。1ページの表示に3MBを消費するとしても1ヶ月に50万ページのアクセスに対応できます。
正直に伝えるスターサーバーのデメリット
正直に言うとスターサーバーはデメリットも多いです。契約前にここに納得できるか考えましょう。
自動バックアップ機能がない
スターサーバー は自動バックアップ機能がありません。
バックアップをおろそかにすると、ホームページがウイルス感染したり誤操作でデータを消してしまったりしても、もとに戻せません。これまでの努力が無駄になります。
WordPressプラグインを使い、自分でバックアップを確保しなければなりません。
★ WordPressプラグインとは?追加機能の種類と注意点
ただ、バックアップ機能がないことはロリポップ!のライトプランも同じでした。他社も低価格帯プランは自力でバックアップするよう期待されているので、スターサーバーだけの大きなデメリットというより、低価格帯のデメリットと言えます。
WAFを使えずセキュリティに不安がある
スターサーバー はWAFを使えません。WAFは最新のセキュリティ対策の1つです。WAFがない場合、新たなサイバー攻撃にさらされやすくなります。
セキュリティプラグインを導入し、対策してください。
★ セキュリティ強化できるWordPressプラグイン5選と選び方
稼働率が非公開
スターサーバー は稼働率が公開されていません。そのため、サーバーの安定性を数字で正確に判断できません。
サーバーが不安定な場合、ホームページがきちんと表示されなかったり表示が著しく遅くなったりします。ホームページを見る読者にとってストレスです。かりに表示されない場合、企業ホームページでは「この会社倒産したのかな」なんて誤解されることすらあり得ます。
★ 初心者必見!レンタルサーバーの稼働率とSLAを理解しよう
大手サーバー会社であれば、稼働率を公開している場合がほとんどです。安心感を優先したいなら、他社を検討できるかもしれません。
スターサーバーに似ているサーバー2社と比べる
スターサーバー同様に低価格帯が魅力的なレンタルサーバーと比較しましょう。
ロリポップ!
ロリポップ! は、稼働率99.99%の安定したサーバーです。これまでに230万人以上がロリポップを使ってきました。スターサーバー以上に実績があります。
また、WordPressを簡単に始められるよう工夫されています。契約時には確実にWordPressが始められるため、はじめてのホームページ運用に向いています。
ただし、スターサーバーより若干割高です。費用を抑えたいならスターサーバーでしょう。
比較項目 | スターサーバー | ロリポップ |
---|---|---|
初期事務手数料 | 無料 | 無料 |
サーバー代 12ヶ月契約 | 月額275円 | 月額418円 |
ドメイン代 | .com 980円 ※スタードメインで取得 | 12ヶ月以上契約で無料 |
転送量 | 無制限 | 無制限 |
容量 | NVMe SSD300GB | SSD350GB |
年間費用 | 4,280円 | 5,016円 |
コアサーバー
コアサーバー は、スターサーバーより安いです。プランが豊富で、プラン変更も自由にできます。そのため、ホームページのアクセス数に応じてプランアップしやすく、無駄なコストを削減できます。
ただ、コアサーバーはWordPressを始めるのが難しいです。どうしても上手くいかなかった経験があります。サーバー関連の知識が深くないと難しいかもしれません。
知識があればコアサーバーを、自身がなければスターサーバーが無難です。
比較項目 | スターサーバー | コアサーバー |
---|---|---|
初期事務手数料 | 無料 | 無料 |
サーバー代 12ヶ月契約 | 月額275円 | 月額264円 |
ドメイン代 | .com 980円 ※スタードメインで取得 | .com 750円 ※バリュードメインで取得 |
転送量 | 1.5TB/月 | 無制限 |
容量 | SSD160GB | SSD200GB |
年間費用 | 4,280円 | 3,918円 |
今すぐスターサーバーでWordPressのホームページを始める7ステップ
- STEP.1公式サイト スターサーバー にアクセス
トップページをスクロールし「申し込む」をクリックします。
- STEP.2ネットオウルの新規会員登録
メールアドレスを入力し、「個人情報の取り扱いについて同意する」にチェックを入れ、「認証IDを取得」をクリックします。受け取った認証IDを入力し登録フォームへ移動します。
登録フォームで、名前や住所などの会員情報を入力し送信してください。
会員登録完了メールを受信できれば完了です。
- STEP.3決済情報登録とサーバーアカウントの新規申し込み
ログインフォームから「スターサーバー管理」にログインします。
管理ツール内の「サーバーの新規お申し込み」で手続きします。決済管理の申込画面が表示されます。名前や住所などの基本情報を登録してください。入力内容を確認し「この内容で登録する」をクリックします。
申し込みたいプランを選びましょう。おすすめはライトプランです。
サーバーIDは自動で構いません。規約を読みましょう。「利用規約に同意する」にチェックを入れ、「確認画面へ」に進みます。
内容を確認し、「この内容で申し込む」をクリックします。「サーバー設定完了のお知らせ」メールが届けば、サーバーの設定は完了です。
- STEP.4独自ドメインを取得し登録する
サーバー管理画面の「スタードメイン管理」から「新規取得」を選びます。希望するドメインを入力し、「取得する」ボタンをクリックします。レジストラ選択と契約年数を選び、規約を読んでからチェックを入れ「確認画面」をクリックしてください。
レジストラはネットオウルでOKです。
「.com」「.co.jp」などのルートドメインを選べます。ルートドメインによって、取得費用と更新費用が変わります。どれを選ぶか迷ったら、法人ならできるだけ「.co.jp」をおすすめします。個人なら「.com」「.net」がおすすめです。多くの人が見慣れたドメインなので、不審に思われにくくアクセスしてもらいやすくなります。
表示内容の確認画面が表示されます。誤りがないか確認し、「この内容で決済する(確定)」をクリックしてください。これで、ドメイン取得の申込手続きは完了です。
サーバー管理画面の「ドメイン」から「ドメイン設定」を選びます。
ドメイン追加で「スタードメイン管理のドメインを追加する」をクリックします。先程取得したドメインがプルダウンで表示されます。「ドメイン設定を追加する(確認)」をクリックし、「確定する」をクリックしてください。
※独自ドメインを追加してから使えるまでに数時間かかる場合があります。
- STEP.5WordPressのインストール
サーバー管理画面の「ホームページ」から「簡単インストール」をクリックします。
簡単インストールを設定するドメインを選び、「追加インストール」に進みます。続いてWordPressの「インストール設定」をクリックします。
WordPressの「インストール画面へ進む」を選んでください。
WordPress情報を入力しましょう。
- データベース情報: 自動でデータベースを生成する
- インストール先: 先ほど取得したドメイン
- ブログ名: 何でも良い。後から簡単に変更できる
- ユーザー名: 何でも良い。ただし変更は手間
- パスワード: できるだけ複雑に。後から簡単に変更できる
- メールアドレス: 普段使いのメール。法人はホームページ管理者の法人用メールがおすすめ
ユーザー名とパスワードは、WordPressのログイン時に使います。必ずメモしましょう。
上記内容で「確定する」をクリックするとインストールされます。
インストールできたら、表示されるURLをクリックし、ログインしましょう。
- STEP.6WordPress初期設定
表示されるWordPressログイン画面に、先ほどインストール時に設定したユーザー名/パスワードを入力し「ログイン」します。
※「このサイトにアクセスできません」と警告表示がされる場合は、DNS設定が反映されていません。これは待つしか内ため、数時間おきにログインを試しましょう。
WordPressにログインしたら、パーマリンク設定をしましょう。WordPress管理画面の「設定」から「パーマリンク設定」に進みます。「投稿名」を選びましょう。選択したら「変更を保存」してください。
「投稿名」にすると、記事を投稿する際のURLに好きな文字列を入力できるようになります。記事内容をイメージできる短い文字列にすると、ホームページを見る読者が見やすいのでおすすめです。長すぎると「あぶないサイトなのでは?」と不安になる人もいます。
- STEP.7プラグイン導入
再びWordPress管理画面に戻り「プラグイン」から「新規追加」に進み、必要なプラグインを導入します。
導入したいプラグインを検索で見つけたら、「今すぐインストール」し「有効化」してください。その後は、それぞれのプラグインの説明に沿って進めましょう。
セキュリティ、バックアップのプラグインは必ず導入してください。
プラグインも導入できたら、これでWordPressホームページの準備万端です!
スターサーバーを解約する方法
- STEP.1メンバー管理ツールにログイン
- STEP.2サービスを「利用停止」
「利用中のサービス」から、解約したいサービスの選択肢を「利用停止」にします。
解約申請後も、契約期間が終了するまでは利用できます。
スターサーバーは毎月15日に更新手続きがされます。解約したい場合は、契約終了日前の15日までに、解約を申請しましょう。
サーバー乗換時の解約は新しいサーバー契約後に
スターサーバーから他社サーバーに乗り換えたい場合は、スターサーバーを解約する前に新しいサーバーを契約してください。つまり、サーバーの契約期間をダブらせてください。
このようにしないと、サーバー乗換時にサイトを表示できない期間が生まれます。
スターサーバーに関連する質問
スターサーバーフリーはいつ終了しますか?
現在のスターサーバーフリーは終了のお知らせはありません。
ただし、「WPBlog」「フリーWPプラン」「フリーWPプレミアムプラン」の提供は終了しました。
スターサーバーの費用はいくらですか?
スターサーバーの12ヶ月契約時の月額費用は、以下のとおりです。
- エコノミー: 138円
- ライト: 275円
- スタンダード: 550円
- ハイスピード: 825円
- エンタープライズ: 2,200円
スターサーバーのメール容量は?
スターサーバーの各プランのメール容量は、以下のとおりです。
- エコノミー: 最大20GB
- ライト: 最大160GB
- スタンダード: 最大200GB
- ハイスピード: 最大320GB
- エンタープライズ: 最大500GB
メール容量はWebサーバーと共用します。メールアドレス毎の容量は1MBから2,000MBです。
スターサーバーの障害情報は?
スターサーバーの障害情報は、「障害・メンテナンス情報」に公開されています。
まとめ
「スターサーバー 」は、ネットオウル株式会社の格安レンタルサーバー。
個人でも使いやすい手頃な料金が魅力的。そのうえ、定期的にキャンペーンがあります。キャンペーン開催中が契約の狙い目です。
スターサーバー は低価格が魅力です。ライトプランなら月額275円でWordPressほのホームページを作れます。ただし、セキュリティにおいて大手サーバーに見劣りするのは否めません。WordPressプラグインでしっかり強化するなど、対策を講じましょう。