「インターネットのセキュリティを高めたいけど、設定が難しそう…」「海外から日本のサービスを使いたいけど、アクセスできない…」そんな悩みを抱えていませんか?
そういう時に便利なのがVPN接続です。安価で手軽にVPN接続をしたいなら、Outline VPN と XServer VPSの組み合わせがおすすめです。
Outline VPNは、Googleが開発したオープンソースのVPNツールで、最大の特徴は簡単さ。そして、高性能かつ安定したサーバー環境を提供する国内大手エックスサーバー株式会社のXServer VPS
を利用することで、快適かつ安全なVPN環境を自分で構築できます。
「Outline VPNって何?」「VPSって難しそう…」という方もご安心ください。この記事を読めば、誰でも迷うことなくVPN接続を設定し、安心・安全なインターネットライフを送れるようになります。
XServer VPSで始める!Outline VPN超入門

Outline VPNとは?初心者でもわかる簡単VPNの仕組み

VPN(Virtual Private Network:仮想専用線)は、インターネット上に暗号化されたトンネルを作り、第三者からの盗聴や改ざんを防ぐ技術です。VPNサーバーを経由することで、あなたの実際のIPアドレスを隠し、匿名性を高める効果もあります。
Outline VPNは、このVPN接続を非常にシンプルに行えるように設計されています。難しい専門知識は不要で、まるでアプリをインストールしてボタンを押すだけでVPN接続が完了するような手軽さを目指しています。
なぜOutline VPN × XServer VPSが最強なのか?
Outline VPN自体がシンプルで使いやすいツールですが、それを支えるサーバー選びも重要です。そこでXServer VPS
の出番です。

XServer VPS
は、高速かつ安定したネットワーク環境、そして充実したサポート体制が魅力です。自分でサーバーを管理する手間はありますが、Outline VPNと組み合わせることで、以下のメリットが得られます。
- 安心な国内ロケーション: サーバーの設置場所が日本国内のため、安心して利用できます。
- 高い安全性: 自分で管理するため、セキュリティ対策をしっかりと行うことができます。
- 安定した通信速度: エックスサーバーの高性能なインフラを利用できるため、快適な通信速度が期待できます。
- コストパフォーマンス: レンタルVPNサービスと比較して、長期的に見るとコストを抑えられる場合があります。長期契約するほど安いです。
自分でVPNサーバーを構築するのは難しそうに感じるかもしれませんが、Outlineマネージャーを使えば、コマンドを数行入力するだけで簡単に構築できます。
使い方簡単!Outline VPNをXServer VPSに構築する6ステップ

それでは、実際にOutline VPNをXServer VPS
に構築する手順を詳しく解説していきます。
Step 1:XServer VPSの準備 – まずはここから!
まだXServer VPS
を契約していない場合は、まず契約を済ませましょう。
- STEP.1エックスサーバー公式サイトで会員登録
XServer VPS
にアクセスします。「今すぐお申し込み」をクリックしてください。アカウントを持っていなければ、「すぐにスタート!新規お申し込み」を選びます。
メールアドレスや名前などを入力し、会員登録を済ませます。
- STEP.2XServerアカウントでサーバー申込
ご自身の用途に合わせてVPSプランを選択します。初めての場合は、比較的安価なプランから始めるのがおすすめです。12ヶ月2GBプランがキャンペーン価格でお得です。
- STEP.3契約手続き
画面の指示に従って契約手続きを完了します。
- STEP.4サーバーOSの選択
サーバーOSを選択する画面では、UbuntuまたはDebianの最新安定版を選択することを強く推奨します。Outline VPNの推奨環境であり、設定がスムーズに行えます。
- STEP.5初期設定
契約完了後、エックスサーバーのサーバーパネルにログインし、VPSの初期設定を行います。これには、ホスト名の設定、rootパスワードの設定などが含まれます。rootパスワードは必ず強力なものを設定し、忘れないように控えておきましょう。
- STEP.6SSH接続の確認
VPNサーバーの設定を行うために、VPSにSSH接続する必要があります。
- Windowsの場合: Tera TermなどのSSHクライアントツールをインストールし、VPSのIPアドレス、ポート番号(通常22)、ユーザー名(root)、パスワードを入力して接続できるか確認してください。
- macOS/Linuxの場合: ターミナルアプリを開き、「
ssh root@あなたのVPSのIPアドレス
」と入力して接続します。初回接続時にはセキュリティに関する確認メッセージが表示される場合がありますので、「yes」と入力します。その後、設定したrootパスワードを入力します。
Step 2:Outlineマネージャーをインストール – 簡単セットアップ
次に、VPNサーバーの設定と管理を行うためのOutlineマネージャーをあなたのPCにインストールします。
- STEP.1Outline公式サイトにアクセス
Outline にアクセスします。
- STEP.2Outlineマネージャーをダウンロード
「Outline マネージャーを入手」のセクションから、お使いのPCのOS(Windows、macOS、Linux)に合ったOutlineマネージャーをダウンロードします。
- STEP.3インストール
ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってOutlineマネージャーをインストールします。
Step 3:OutlineマネージャーでVPSにOutlineサーバーを構築
Outlineマネージャーを使って、XServer VPS
にOutlineサーバーをインストールします。
- STEP.1Outlineマネージャーを起動
インストールが完了したら、Outlineマネージャーを起動します。
- STEP.2「サーバーをセットアップ」をクリック
初回起動時には、サーバーのセットアップ画面が表示されます。「サーバーをセットアップ」をクリックします。
- STEP.3「独自のサーバーを使用する」を選択
クラウドプロバイダの選択画面が表示されますが、「Set up Outline anywher(独自のサーバーを使用する)」を選択します。
- STEP.4インストールコマンドのコピー
画面に、あなたのVPSにOutlineサーバーをインストールするためのコマンドが表示されます。このコマンドをすべて選択し、コピーします。
- STEP.5SSHでVPSに接続
SSH接続したターミナルまたはコマンドプロンプトに、コピーしたインストールコマンドを貼り付け、Enterキーを押して実行します。
- STEP.6コマンドの実行
- インストールには数分かかる場合があります。画面に表示されるメッセージを注意深く確認し、完了するまで待ちます。
- 途中でいくつかの質問が表示される場合がありますが、基本的にはそのままEnterキーを押してデフォルトの選択で問題ありません。
- STEP.7Outlineマネージャーへの情報入力
インストールが完了すると、Outlineマネージャーに「サーバーの詳細」を入力する画面が表示されます。
- 管理者API URL: VPSのインストール時に生成されたAPI URLが表示されています。通常は自動的にOutlineマネージャーに反映されますが、もし表示されていない場合は、SSH接続したターミナルに表示されているAPI URLをコピー&ペーストします。
- サーバーの場所(任意): サーバーの設置場所(例: Tokyo, Japan)を入力できます。これは管理用であり、接続には影響しません。
- STEP.8「サーバーを完了」をクリック
全ての情報を入力したら、「サーバーを完了」をクリックします。
Step 4:アクセスキーを作成してVPN接続を許可
Outlineサーバーの構築が完了したら、実際にVPN接続を行うためのアクセスキーを作成します。
- STEP.1Outlineマネージャーの画面を確認
Outlineマネージャーの画面に、デフォルトのアクセスキーが1つ表示されています。
- STEP.2新しいアクセスキーを追加(必要に応じて)
新しいアクセスキーを作成したい場合は、「新しいキーを追加」ボタンをクリックします。
- STEP.3アクセスキーの名前を変更(任意)
作成したアクセスキーの名前を、接続するデバイスやユーザーに合わせて変更することができます。キーを選択し、「名前を編集」をクリックして変更します。
- STEP.4アクセスキーの共有
作成されたアクセスキーは、Outlineクライアントに接続する際に必要になります。アクセスキーを選択すると、「招待を共有」というボタンが表示されます。これをクリックすると、アクセスキーのURLがコピーできます。このURLを、VPN接続を行いたいデバイスに共有します。
Step 5:Outlineクライアントをインストール – デバイスを選ばない
VPN接続を行うデバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)にOutlineクライアントをインストールします。
- STEP.1Outline公式サイトにアクセス
Outline にアクセスします。
- STEP.2Outlineクライアントをダウンロード
「Outline クライアントを入手する」のセクションから、お使いのデバイスのOSに合ったOutlineクライアントをダウンロードしてインストールします。
- PC (Windows, macOS, Linux): ダウンロードしたファイルを実行してインストールします。
- スマートフォン/タブレット (Android, iOS): App StoreまたはGoogle Playストアで「Outline」と検索し、インストールします。
Step 6:発行されたアクセスキーでOutline VPNに接続!
Outlineクライアントをインストールしたら、いよいよVPN接続を行います。
- STEP.1Outlineクライアントを起動
インストールしたOutlineクライアントを起動します。
- STEP.2アクセスキーの追加
- PCの場合: 「サーバーを追加」または同様のボタンをクリックし、Step 4でコピーしたアクセスキーのURLを貼り付け、「サーバーを追加」をクリックします。
- スマートフォン/タブレットの場合: アプリを起動すると、アクセスキーの入力を求められることがあります。Step 4で共有したアクセスキーのURLをコピー&ペーストします。QRコードが表示されている場合は、それをスキャンすることもできます。
- STEP.3接続
サーバーが追加されると、接続ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、VPN接続が開始されます。
- STEP.4接続確認
接続が成功すると、Outlineクライアントに「接続済み」と表示され、画面上部のステータスバーなどにVPN接続を示すアイコンが表示されます。
これで、Outline VPNとXServer VPS
を使ったVPN接続が完了しました!インターネット通信は暗号化され、より安全に、そして選択したサーバーのロケーションを経由するようになります。
Outline VPN × XServer VPSのメリットと活用シーン

通信速度は?安定性は?Outline VPNのメリットを徹底解説
Outline VPNは、Shadowsocksというプロトコルをベースにしており、比較的軽量で高速な通信が期待できます。
XServer VPS
の高性能なインフラを利用することで、さらに安定した通信環境を実現できます。ただし、VPN接続は物理的な距離やネットワークの混雑状況によって速度が変動する可能性があることは理解しておきましょう。
どこからでも安全にアクセス!Outline VPNの活用シーン
- 公共Wi-Fiのセキュリティ対策: カフェやホテルなどの公共Wi-Fiは、セキュリティが脆弱な場合があります。VPN接続を利用することで、通信内容を暗号化し、第三者からの盗聴を防ぎます。
- 海外からのアクセス制限回避: 日本国内限定のサービスやコンテンツに海外からアクセスしたい場合に、日本のVPNサーバーを経由することでアクセスできるようになることがあります。
- プライバシー保護: VPNサーバーを経由することで、あなたの実際のIPアドレスを隠し、ウェブサイトや広告トラッカーからの追跡を困難にします。
- 検閲回避: 一部の国や地域では、インターネットの検閲が行われている場合があります。VPNを利用することで、これらの制限を回避できる可能性があります。
海外からのアクセスも快適!地域制限をバイパス
Outline VPNとXServer VPS
を利用すれば、自分で設置場所を選んだVPNサーバーを構築できるため、例えば海外から日本のサービスを利用したい場合に、日本のVPSサーバーを経由することで、あたかも日本国内からアクセスしているように見せかけることができます。
これにより、地域制限によってアクセスできなかったコンテンツも利用できるようになる可能性があります。
Outline VPNをより快適に使うためのヒント

複数デバイスで利用する方法 – 家族やチームで共有
作成したアクセスキーは、複数のデバイスで共有して利用することができます。
Outlineマネージャーで新しいアクセスキーを発行し、それを他のデバイスのOutlineクライアントに追加するだけで、簡単に複数のデバイスでVPN接続を利用できます。家族や小規模なチームでVPNを共有したい場合に便利です。
データ使用量の確認と管理 – 使いすぎを防ぐ
Outlineマネージャーでは、各アクセスキーのデータ使用量を確認することができます。
これにより、誰がどれくらいのデータを使用しているかを把握し、必要に応じてデータ上限を設定することも可能です。データ上限を設定することで、意図しない帯域の使いすぎを防ぐことができます。
セキュリティをさらに高めるために – おすすめの設定
- VPSのセキュリティ対策: XServer VPS
のファイアウォール設定を見直し、不要なポートを閉じましょう。また、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つことも重要です。
- 強力なパスワード: VPSのrootパスワードやOutlineマネージャーのアクセスキーは、推測されにくい強力なものを設定しましょう。
- 二段階認証: エックスサーバーのアカウントやVPSへのログインに、可能な限り二段階認証を設定しましょう。
まとめ:OutlineとXServer VPSで安心・快適なVPN体験を

Outline VPNは、そのシンプルな操作性からは想像できないほど、強力なVPN機能を提供してくれます。難しい設定はOutlineマネージャーが自動で行ってくれるため、初心者でも安心してVPN環境を構築し、利用することができます。
XServer VPS
と組み合わせることで、Outline VPNの自由度はさらに高まります。自分の好きな場所にVPNサーバーを設置し、安定した高速通信を利用することができます。
この記事を参考に、ぜひあなたもOutline VPNとXServer VPS
で、安心・快適なインターネット環境を手に入れてください。