Webサイトは、企業にとっても個人にとっても、もはや名刺代わり。そのWebサイトの印象を大きく左右するのがWordPressテーマです。私たちはアプリ開発会社として、数多くのWebサイト構築に携わってきました。
その経験から、WordPressテーマ選びで失敗しないためのポイント、そして成功へと導くための道標を、個人事業主から法人担当者まで、分かりやすく解説します。
WordPressテーマとは? なぜ重要なのか?
WordPressテーマは、Webサイトの見た目と機能を決定づけるテンプレートです。
Webサイトの「顔」であり、ユーザー体験、SEO、そしてビジネスの成功に直結する重要な要素です。「服を選ぶように」という表現がまさに的を得ていて、テーマによってWebサイトの個性を表現し、ターゲットとなる読者に適切なメッセージを届けます。
無限の可能性!WordPressテーマの種類と選び方
WordPressテーマは無料と有料のものがあり、それぞれに特徴があります。
無料テーマ
- メリット:手軽に始められる、種類が豊富。学習コストを抑えたい、まずは試してみたいという方に最適です。
- デメリット:機能が限定的、デザインのカスタマイズが難しい、セキュリティリスク、サポート不足の可能性。長期的な運用を考えている場合は、有料テーマへの移行も視野に入れましょう。
有料テーマ
- メリット:高機能、デザイン性が高い、カスタマイズ性が高い、セキュリティ対策が万全、充実したサポート。ビジネスで利用する場合は、投資対効果を考えると有料テーマがおすすめです。
- デメリット:費用がかかる。機能が豊富すぎるあまり、使いこなせない場合も。
テーマを選ぶ上での7つの重要ポイント
目的との合致
企業サイト、ブログ、ポートフォリオ、ECサイトなど、Webサイトの目的に合ったテーマを選びましょう。ECサイトならWooCommerceとの連携は必須です。
レスポンシブデザイン
PC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスで最適に表示されるレスポンシブデザインは必須。モバイルファーストインデックスを考慮すると、SEOにも大きく影響します。
SEO対策
SEOに最適化されたテーマは、クリーンなコードで記述され、構造化データ、schema.orgへの対応がされているか確認しましょう。
ページ読み込み速度
表示速度はユーザー体験とSEOに直結します。
軽量で高速表示に最適化されたテーマを選び、キャッシュプラグインや画像最適化を併用しましょう。GTmetrixやPageSpeed Insightsなどのツールでパフォーマンスを計測し、改善していくことが重要です。
カスタマイズ性
子テーマを活用してカスタマイズすることで、アップデート時に変更が失われることを防ぎます。CSS、HTML、PHPの知識があれば、より柔軟なカスタマイズが可能です。
セキュリティ
定期的なアップデートでセキュリティリスクに対応しているテーマを選びましょう。脆弱性対策はWebサイト運営において非常に重要です。
サポート体制
特に有料テーマの場合は、充実したサポート体制が提供されているか確認しましょう。ドキュメント、フォーラム、メールサポートなど、困ったときに頼れる存在は重要です。
おすすめのWordPressテーマ
本サイトはCocoonを使用
「Cocoon」はWordPressの洗練されたテーマです。
- レスポンシブデザイン
- 高度なカスタマイズオプション
- 優れたアクセシビリティ機能
あらゆるデバイスで美しい表示されます。ブロックエディターの強化により直感的なページ構築が可能で、SEOとパフォーマンスも最適化されており、あらゆるWebサイトに適しています。
企業のホームページやポートフォリオ、また個人のブログにも向いています。
XWRITEは店舗・会社HPやアフィリエイトサイト向き
XWRITEは、エックスサーバー株式会社発のWordPressテーマです。ブログ向けに作られました。でも、機能を考えると店舗・会社ホームページやアフィリエイトサイトにおすすめです。
テーマ導入手順と注意点:サーバー管理の観点から
WordPressテーマを導入する最も簡単な方法は、WordPress管理画面から行うものです。
- STEP.1WordPress管理画面にログイン
ブラウザであなたのWordPressサイトの管理画面URLを開き、ログインします。通常、yourdomain.com/wp-adminのようなURLです。
- STEP.2テーマメニューへ移動
管理画面左側のメニューから「外観」→「テーマ」を選択します。
- STEP.3新規テーマの追加
画面上部にある「新規追加」ボタンをクリックします。
- STEP.4テーマの検索とインストール
キーワード検索で目的のテーマを探し、「インストール」ボタンをクリックします。
もしくは、既にダウンロード済みのテーマのzipファイルがある場合は、「テーマのアップロード」ボタンをクリックし、zipファイルを選択して「今すぐインストール」をクリックします。
- STEP.5テーマの有効化
インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリックします。これで新しいテーマがあなたのサイトに適用されます。
インストールするときには、以下の点に注意しましょう。
- WordPressバージョンとの互換性: 必ず確認しましょう。
- プラグインとの競合: テーマとプラグインの競合は不具合の原因となります。
- 子テーマの利用: 直接テーマを編集せず、子テーマを作成してカスタマイズしましょう。
- ファイルパーミッション: サーバーにファイルをアップロードする際のパーミッション設定に注意。
- サーバーリソースの監視: CPU使用率、メモリ使用量などを監視し、必要に応じてサーバーのスペックを調整。
- バックアップ: テーマの変更前に必ずバックアップを取りましょう。
- ステージング環境: 本番環境とは別にステージング環境でテストしてから本番環境に適用しましょう。
特に、プラグインと機能が競合する問題は多く発生しやすいです。初心者はそのWordPressテーマの制作者の推奨プラグインを使うことをおすすめします。
アプリ開発会社としての視点:パフォーマンスとセキュリティ
私たちはアプリ開発会社として、Webサイトのパフォーマンスとセキュリティを重視しています.
- コードの品質: クリーンで効率的なコードで書かれたテーマは、パフォーマンスとセキュリティの向上に繋がります。
- セキュリティ対策: XSS脆弱性やSQLインジェクションなどの対策が適切に施されているか確認しましょう。
- アクセシビリティ: WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) に準拠することで、より多くの人にとって使いやすいWebサイトを実現できます。
WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) は、Webコンテンツをより多くの人々がアクセスしやすくするためのガイドラインです。障害を持つ人々、高齢者、低帯域幅の環境にいる人々など、様々な状況にあるユーザーにとってWebサイトを利用しやすくすることを目指しています。WCAGに準拠することで、より多くの人々に情報やサービスを届け、Webサイトの利用者を広げることができます。
WCAGは、W3C (World Wide Web Consortium) というWeb標準化団体によって策定されています。レベルA、レベルAA、レベルAAAの3つの適合レベルがあり、レベルAAAが最も高い適合レベルです。
WCAGの原則は4つあります。「知覚可能」「操作可能」「理解可能」「堅牢」です。
まとめ
WordPressテーマ選びはWebサイトの成功を左右する重要な要素です。
この記事で紹介したポイントを参考に、あなたのWebサイトに最適なテーマを選び、ビジネスの成長に繋げましょう。